〈三重県桑名市/S社様〉
既存の塗装膜が剥がれてきたとの事でお問い合わせ頂きました。
お水を使われる職場でしたので、湿気で古い塗装が剥がれてきたと推察されます。
また、古い塗膜が薄膜塗装でした(ローラー塗装)。薄膜塗装はコストが安いのがメリットですが、摩耗による擦り減りにも弱い上、剥がれやすいのが特徴です。
今回は、剥がれにくい塗装=厚幕塗装にて計画。薄膜塗装が20~30ミクロン(※1μmは1/1000mm)の厚さのところ、厚幕塗装は2mm前後の塗装膜を形成するので、非常に丈夫で剥がれにくいのが特長。新築から改修まで、多くの工場でこの工法が採用されています。
![工場コンクリート床塗装前](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_01-300x225.jpg)
お客様がパッチワークで補修されてますが、ローラーで塗る薄膜塗装だと、何度上から塗っても剥がれてきます。お客様の苦闘が想像されます。 しっかり下地処理を行い、厚幕塗装で問題は解決です。
![工場コンクリート床塗装剥がれ](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_02-300x225.jpg)
コンクリート床が含んだ湿気でペラペラと剥がれてしまった塗膜。
![コンクリートクラック補修前](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_03-300x225.jpg)
立ち上がりのコンクリートもひび割れていました。ついでに補修しちゃいます。
![工場床塗装下地処理](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_04-300x225.jpg)
集塵機付きの研磨機で、古い塗膜を除去しつつ、コンクリート床面を目粗し(地肌を粗し塗料の密着性をあげる工程)を行います。 粉塵も少量に抑えられる集塵機付き研磨機は、工場の床面塗装の必需品です。
![工場床塗装下地処理](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_05-300x225.jpg)
細かい部分は、ハンディタイプの研磨機で目粗しします。もちろん集塵機付き。
![コンクリートクラック補修](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_06-300x225.jpg)
プライマーを塗ってから(写真撮り忘れました。汗)、パテ状にした塗料で立ち上がりのひび割れを補修。せっかく床がキレイになるので、細部にもこだわります。
![工場床塗装中塗り](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_07-300x225.jpg)
金ゴテで塗料を流しながら塗装していきます。これが簡単そうに見えて難しい。使用可能時間も30分〜1時間の塗料が多いので、手早くキレイに仕上げます。ザ・職人の技(笑)。
![工場床塗装上塗り](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_08-300x225.jpg)
次の日に仕上げ塗装です。全体を研磨した後、中塗り同様に金ゴテで塗装していきます。 塗料の硬化を早める添加剤を入れて1日で仕上げる方法もありますが、不良を起こしやすい為、通常は2日間で仕上げます。
![工場床塗装後](https://www.penmasu.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/200826_09-300x225.jpg)
完成!我ながら素晴らしテカりです。これで今後は塗装が剥がれてくる事はないでしょう。