建物の劣化は、主に・・・
- 紫外線
- 大気汚染物質(炭酸ガス、亜硫酸ガス、窒素酸化物、塩分など)
- 湿気(風雨などの水分)
- 熱(赤外線など)
などの要因によりおこります。
材質や塗料の種類、立地条件によっても違いがありますが、5〜7年に一度位のペースで点検されると良いと思います。
劣化が進むと、雨漏れなどの原因にもなりかねず、リフォームにかかる時間やお金もかさんでしまいます。お家の資産価値を維持できるよう、下記のような症状が出たら、一度塗装業者に相談する事をおすすめします。定期的に塗料で保護膜を作り、外壁や屋根の基材を守りましょう!
外壁
光沢低下〜変・退色
- ツヤが無くなったり、色があせる現象。比較的劣化の初期段階。
- 素材:外壁材全般
- 原因:紫外線
チョーキング
- 表面が紫外線により破壊される現象。汚れが付着しやすくなり、進行すると剥離等の原因にも場合もある
- 素材:外壁材全般
- 原因:紫外線、熱など
カビ・苔・藻
- 陽の当たりにくい場所や湿気の多い風呂場やベランダ、植物の多い環境に見られる。
- 素材:外壁材全般
- 原因:湿気
クラック(割れ)
- 表層部だけのヘアクラック、深度の深い構造クラックまで、放置すると水分が侵入し、外壁材が破損する場合もある。
- 素材:外壁材全般
- 原因:紫外線、地震など
剥がれ
- 塗膜が付着力を失い、素地から離れてしまう現象。湿気のこもりやすい素材・部位に多く発生。裏面からの影響が大きい。
- 素材:外壁材全般
- 原因:付着力低下
コーキングの割れ・痩せ
- 新築の場合、目地のコーキングは暴露されており、紫外線の影響をもろに受け、耐用年数も短くなる。漏水の原因にもなる。
- 素材:サイディングボード
- 原因:紫外線、地震など
爆裂
- クラック等から内部に水分が侵入し、酸性の雰囲気になる事で鉄筋を錆びさせ、膨張する際に破損させる場合が多い。
- 素材:鉄筋コンクリート等
- 原因:水分の侵入
エフロレッセンス(白華)
- 石材やコンクリートなどの表面にできる白い結晶のこと。カルシウムの化合物で、強度上は問題がないが美観を損なう。
- 素材:コンクリート、石材等
- 原因:紫外線、地震など
反り・浮き
- ひどくなると修復は不可能なので、「少し浮いているかも…」位の時点での塗り替えがおすすめ。
- 素材:サイディングボード
- 原因:紫外線、水分、熱
屋根
基材の風化
- 初期症状は色あせ。脆くなった表層が粉化し、風雨等により流される。洗浄すると基材がむき出しになる場合もある。
- 素材:屋根材全般
- 原因:紫外線、風雨等
旧塗膜の剥離
- 塗り替えの履歴があった場合、風化同様、紫外線等により旧塗膜の付着力が低下、素地から離れてしまう現象。
- 素材:屋根材全般
- 原因:紫外線、風雨等
カビ・苔・藻
- カビ等を長い間放置すると、ずっと湿った状態が続きます。湿気は基材を劣化させる原因の一つ。
- 素材:外壁材全般
- 原因:湿気
クラック(割れ)
- スレート瓦の場合、築10年経っていれば、ほぼクラックがあると思った方が良いかもしれません。
- 素材:外壁材全般
- 原因:紫外線、熱など
その他の部位
錆び
- 使用する塗料も大切ですが、ケレンの度合いがキモ。本当にキレイに仕上げたい場合は、ケレンの費用が上がります。
- 素材:水切り等鉄部
- 原因:雨等の水分、汚染物質
木部塗膜の剥離
- 木部は水分を含みやすい分、塗装された箇所に剥離がおこる可能性は避けられません。破風・鼻隠し等に多く見られます。
- 素材:木部
- 原因:紫外線、水分
剥がれ
- ですので、朽ち果てる事は考えにくい。どちらかというと日焼け等による美観を保つ為に塗装をします。
- 素材:雨樋
- 原因:付着力低下 硬質塩ビ製
しみ
- 透湿性のある塗料で仕上げてある部位でも、湿気が多いとシミがでる場合も。雨漏れの可能性もあるので要注意です。
- 素材:軒天
- 原因:湿気など水分