塗料の種類と選び方

塗料の種類は色々あるけれど、どんな塗料がいいの?という質問をよくいただきます。
どんな塗料で塗装するか?工事の前に「耐久年数」「希望の機能」「ご予算」をしっかり検討し、塗料を選ぶ事をおすすめします。
ここでは、「基本的な塗料の種類」と「塗料の選び方のコツ」をお教え致します。是非参考にして下さい。

基本的な塗料の種類

塗料は基本的に「4つ」のランクに分けられます 塗料の種類は色々あるけれど、どんな塗料がいいの?という質問をよくいただきます。
どんな塗料で塗装するか?工事の前に「耐久年数」「希望の機能」「ご予算」をしっかり検討し、塗料を選ぶ事をおすすめします。
ここでは、「基本的な塗料の種類」と「塗料の選び方のコツ」をお教え致します。是非参考にして下さい。

アクリル樹脂塗料 アクリル樹脂塗料の耐用年数は3~5年程度。
第一世代とでも言うべき昔から使われている塗料で、モルタルのひび割れに対応するために開発され、当時は画期的な商品でしたが、汚れやすいという欠点がありました。
燃焼性は木材とほぼ同程度で、燃焼速度は遅いですが高温では変形する性質があります。 価格が安いので、短いサイクルで色を変えて楽しみたいといったお客様には最適です。

第一世代アクリル樹脂塗料

ウレタン樹脂塗料 ウレタン樹脂塗料の耐用年数は8〜10年程度。
塗膜の保持力を高めるために、アクリルをベースにウレタン樹脂を配合し、6〜7年前に開発された塗料です。 アクリルよりも耐候性・耐久性に優れ、欠点であった「汚れやすい」という点も解消されました。 身近なところでは車の塗料にも使われています。ただ、4〜5年前までは主流でしたが、現在では1ランク上のシリコン樹脂塗料とほとんど価格が変わらなくなり、かなり需要が減っています。

第二世代ウレタン樹脂塗料

シリコン樹脂塗料 シリコン樹脂塗料の耐用年数は10〜15年程度。
4~5年前に各社から発売された塗料でシリコンを含有し汚れにくさと耐久性を両立させた塗料です。
シリコンの分子構造の特徴として、高い撥水性があり紫外線にも強いことから高い耐候性を持ちます。
耐熱性等の様々な機能が強化可能で、アクリル・ウレタンに比べて高い機能性を持っています。
現在では、価格も落ち着きコストパフォーマンスが最も良い塗料なので、主流の塗料となっています。

第三世代シリコン樹脂塗料

フッ素樹脂塗料 フッ素樹脂塗料の耐用年数は15〜20年程度。
フッ素樹脂によって、シリコンよりも高い耐候性・耐久性を持ちます。
もともと、簡単には塗り替えをできないビル等の建築物用に開発された塗料です。どの塗料よりも高い耐久性を持ちますが、シリコンに比べ、汚れやカビに若干弱いのが特徴です。ただし、水洗いで汚れは簡単に落とせます。
ただ、まだまだ価格が高い塗料ですので、もしご予算に余裕がある場合には一考の価値はあると思います。

第四世代フッ素樹脂塗料

以上がリフォーム塗装に使用される、基本的な塗料の種類です。 もちろん以上の基本塗料でも充分ですが、ご希望によりこれらに「機能をプラスする」事も可能です。 詳しくは、「塗料の選び方」にて↓

塗料の選び方

【その1】ランニングコストで塗料を選ぶ! 「この先お家と何年付き合う?(=ランニングコスト)」を考えて塗料を選ぶ事が上手な塗料の選び方だと思います。
塗り替えのタイミングは、塗料の耐久性能(寿命)で変わってきますので、「あと10年保てば良い」という方と、「新築でまだ新しいから50年住みたい」という方では、選ぶ塗料でトータルのランニングコストが変わってきます。
下の表は、新築から50年間住み続けるとして、外壁塗装にかかるランニングコストの試算例です。是非、参考にして下さい。
※どの塗料を選ばれても、メンテナンスを怠ると住宅の劣化が早くなってしまいますので、一定期間のメンテナンスをお薦めします。

外壁塗装のランニングコスト例

【その2】機能で塗料を選ぶ! 基本的には上記の4種類の塗料で充分なので、その中からお選び頂ければ良いのですが、基本の塗料に加えて様々な「機能」が付いた塗料もあるので、欲しい「機能」で選ぶのも1つの考え方です。 考え方としては、上記のアクリル樹脂塗料〜フッ素樹脂塗料の中から1つ選び「機能をプラスする」というような考え方です。 ここでは、数ある機能塗料から一部をご紹介します。

機能塗料名 機能 機能の概要 価格イメージ
遮熱塗料 室内温度を下げ、冷房の節約に効果的 物を熱くする原因は赤外線。遮熱塗料は赤外線を効率的に反射させる塗料。
色によっても異なりますが、同色の一般塗料に比べて60〜90%の赤外線を吸収を抑え、塗装表面温度で10〜20度、室内で約10%下がり、冷房の節約になります。主に屋根に使用。
通常の
1.2〜1.5倍
低汚染塗料 外壁面等に汚れ(雨筋等)が付きにくい 水と一緒に汚れを流れ落とすセルフクリーニング機能を持った塗料。
塗膜表面に親水化機能を持たせることにより、雨天時に十分な雨量により水膜形成され、塗膜に付着した汚れが雨水とともに流れ落ちるものです。
現在では、標準装備されている塗料がほとんどです。
通常の1倍
低VOC塗料 シックハウスの
予防や環境に優しい
シックハウス症候群などのアレルギーの一因とされ、従来の塗料に含まれているVOC(揮発性有機化合物)成分の含有量がほぼゼロの低VOC塗料。
塗装後のVOC放出量がほとんどありません。屋外用、室内用の二種類があります。
通常の
1〜1.2倍
低VOC&
汚染物質
分解塗料
アレルギー等
シックハウス対策に効果的
シックハウス症候群などのアレルギーの一因される、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの室内汚染物質を分解し、きれいな空気にしていきます。
壁紙等のビニールクロスの上にも塗装できる、室内にピッタリの塗料です。もちろんこちらも低VOC仕様です。
通常の
1.2〜2倍
防音塗料 うるさい雨音や
騒音を軽減
制振・防音性に優れた塗料。屋根に塗布することで騒音・雨音の元となる振動を速やかに軽減させ、防音対策に効果を発揮します。
中塗り用塗料が多いので、外塗りに遮熱塗料など、他の機能を合わせる事も可能です。
通常の
1.2〜1.5倍
  • ※以上の機能塗料のなかにも様々種類がありますので、「価格イメージ」に幅がございます。ご了承下さい。
  • ※その他にも、石材調仕上げ、陶磁器調仕上げ、調湿機能、結露防止機能、防カビ・防藻機能、等々沢山の種類の塗料があります。
  • ※該当しない組み合わせの塗料もございます。詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

【その3】塗料の選び方:まとめ…「ライフスタイルに合った塗料を選びましょう!」 沢山の塗料がある事が分かって頂けましたでしょうか?「沢山有り過ぎて良く分からない…。」とおっしゃる方に「塗料の選び方」を図ににてみましたので、是非、参考にしてみて下さいね。皆さんのライフスタイルに合った塗料を見つけて下さい!

塗料の選び方まとめ